>--scene.05:そんな言葉は要らない--<




 好きだったんだ 君が

 2人ならどんなことも乗り越えられると思っていた

 でも、幸せが見つからないんだ
 君の幸せが どこにもなくて

 だから―――…、




「キラ……」
 人の部屋に突然やって来たと思ったら、それっきり黙り込んでしまった。
 何か言いたげな顔をしているくせにその言葉を探しあぐねている。
 そんなアスランの表情を見て シンのことは聞いたのだと知った。

 キラは心の中でイザークに"ごめん"と"ありがとう"を告げる。
 謝罪は嫌な役を押し付けてしまったことへ、感謝は躊躇わずに済むよう役目を果たしてくれた
 ことへ。

 これで 次は僕の番だ。


「―――アスラン。僕も君に伝えなきゃならないことがあるんだ。」

 泣きそうになんてなるな。
 そう 自分に言い聞かせる。
 そんな権利があるのなら、最初からこんなことなんてしない。

 どんなに泣いたって決めたのは自分で、悪いのも自分だ。
 痛む心を無視して 彼を真っすぐに見た。


「…僕達、別れようよ。」
「キラ!?」

 だってもう時は動き出したんだ。
 それなのに 今更昔に戻れはしない。


「何を言っているんだ…っ キラッ!」
「良い機会なんだよ。これ以上は君のためにも良くない。」
 納得がいかないと腕を掴んで詰め寄るアスランを、キラは冷めた目で見返す。

 国が認める婚約者がいる君。
 前にも同じことを思ったことがある。
 そうやって身を引こうとした僕を引き留めたのは君だったね。

 でも 今回は引いてあげられない。
 もう遅いんだ。

「キラ。俺が愛してるのは、」
「っ嫌!!」
 さらに抱き寄せようと反対の腕を伸ばしたアスランを突き飛ばすようにして逃れ、キラはさら
 に1歩分離れる。
 今そんな言葉は聞きたくなかった。


「だって! 君とラクスは別れてないじゃないか!!」

 苛立ったアスランが声を出すより早く、彼女の悲痛な叫びが室内に響いた。
 泣きそうになるのを堪えているその表情、そしてその言葉に アスランは返す言葉を無くして
 息を飲む。
「戦争が終わったら別れるからって、そう言ったよね? だから僕は君を受け入れた。」

 一度は諦めかけた想いを繋ぎ止めたのは、
 並び立つ2人に胸を痛めても この恋を貫いてきたのは、

 すべてはその約束のため、彼を信じたからだ。

「でもどこが? それどころか前よりせかされてるじゃないか。」
 戦後処理で民衆の不安を少しでも和らげるためにと継続された彼らの婚約。それについてはキ
 ラも納得していた。
 戦時中に自分達がやったことを思えば強く出れないのも仕方ない。
 だから情勢が落ち着くまではと、そう思って。

 …けれど、2年経った今でも婚約は解消されていない。
 アスランが本国へ戻る度にラクスと会っていることをキラは知っている。そしてそれが周りに
 よる画策だということも。
 彼は隠しておきたかったようだけど キラは全部知っていた。

「ここまできて、どうやったら解消なんてできるんだよ。…できるわけないじゃないか…っ」
「…キ ラ……」
 矢継ぎ早に責められて、アスランには反論の余地もない。
 何も言わない彼にキラは諦めたようなため息をついて、自然と入っていた肩の力を抜いた。
「…どうやったって無理なんだ、僕らは。」

 言葉にすればするほど無力さを知る。
 僕達は結ばれない、2人の先に幸せな未来はないのだと。

「アスランはラクスと結ばれるべきな」
「! それは違う!!」
 けれどそこで初めて、アスランがきっぱりと否定してきた。
 意外なところでの反論にキラは少し驚く。
「本当にもう少しなんだ。もう少しで俺はお前を、」
「嘘だ。」
「嘘じゃない。」
 半信半疑で睨んでもアスランは揺るがない。
 それは繋ぎ止めるためのはったりなのか、真実なのか。

 ―――けれど、それがたとえ真実だったとしても 今更キラも後には引けない。
 時は進んでしまったのだから。

「…もう遅いよ。君はきっと許さない。」
「何を?」
 自嘲の笑みさえ浮かべられず、キラは感情の全てを奥に隠す。
 その雰囲気に嫌な予感がしたのか、アスランの眉根が不審げに寄った。

 これが最後の切り札
 大切な君を裏切った 僕の選択

「―――シンは無理矢理だったけど… イザークとは同意してだった。」
「な……っ!?」
 キラの静かな告白に アスランは完全に返す言葉をなくした。
 はっきりと言わなくても、何のことを言っているのかは彼にだって分かるから。
 キラとイザークの間で何が起こったのか、アスランがいない時に2人が何をしたのか、分から
 ないはずはなくて。
 愕然とした表情で アスランはただ"信じられない"と小さく呟く。

 アスランは僕が君以外を選ばないと信じてた。
 …君の中で、僕はまだそんなに綺麗なままなんだね。

「嘘、だろ…?」
 やっとのことでキラへと向けられた言葉は さっきと立場が逆転したもので。
 信じたくないと アスランが縋るような目を向ける。
 けれどキラの答えは無慈悲だ。
「ホントだよ。…僕が頼んだんだ、眠れないって。」

 その経緯は嘘だけど 彼と寝たことは事実。
 キラの身体にはまだ"彼"が残っている。
 アスランとは違う抱き方をする彼の、抱く時のクセ。
 …この身体は彼以外を知っている。

「君も、もう僕に夢を見ないで。」

 僕は君が言うような子どもでもないし、綺麗でもない。
 こんなに簡単に、平気で君を裏切れる。
 僕は"女"だ。シンが言うように。

「何故…っ 他の男なら良かった、それなのに何故イザークなんだ…っ!?」
 どこに憤りをぶつけたら良いのか分からなくて、握り締めた拳は色をなくす程。
 イザークの想いを知っているだけに、アスランには責めることもできない。
 そしてそれを知っているから キラは彼を選んだのだ。


「もう終わりにしようよ… 僕も疲れちゃった……」
 彼の顔を見て言うのはそこまでで限界だった。
 ふいと目を逸らして ため息と共に彼に背を向ける。
 息を詰めるアスランの気配が伝わってきたけれど、言葉は止められない。

「出てって。……さよなら。」
「……っ!」



 ごめんね、アスラン…

 口と心が別々の言葉を紡ぐ。
 自分の言葉に軋むほどの胸の痛みを覚えた。

 けれど、後は彼が出て行くのを待てば。
 そうしたら泣ける。
 あと少し、あと少しだけ我慢すれば、、



「―――"さよなら"なんて冗談じゃない。」
「…?」
 はっきりと告げられたはずの言葉は、意味を為してはキラの耳に届かなかった。
 別のことを考えていた彼女には 音としては聞こえてもそれを理解できなかったのだ。
 ただ低い声に反射的に背筋が凍る。
「行かせない。イザークの所へなんか、絶対に。」
 響くブーツの音、けれどそれは外に向かうものではなかった。
 逆にこちらへとやって来た彼に回された腕がキラの腰をきつく締め付ける。
「!? アスラ…っんぅ…」
 驚き振り向いたキラの頭を押さえ込み、彼は無理やり口付けてきて。
 拒む彼女の口をこじ開け 舌をねじ込んだ。
「ア…っ ん、ん〜〜っ」
 呼吸さえ奪われるほどに攻め立てられて 息ができずキラの眉根が苦しげに寄る。
 けれど彼はこっちのことなどお構いなしにさらに激しく求めてきて。
 自分勝手で、こちらの意志なんて完全に無視で。そんなのいつものことだったけどこれは明ら
 かに違う。
 こんな乱暴な、こんな…っ
「……っっ」
 快楽を探すよりも恐怖の方が先にたつ。
 一方的に求められるだけのそれは キラにとってはただの暴力でしかなかった。

 ―――恥知らず。
 不意に甦るあの晩の記憶。
 冷めた紅い瞳が胸を突き刺し、冷たい声は心を凍らせる。

 嫌だ! 怖いっ!!

 それが目の前の彼と重なって キラは軽いパニックに陥った。


「ぃ ヤ…!!」
 パンッと乾いた音が室内に響く。反射的に振り上げた手は彼の頬を思いきりはたいていた。
 痛みに顔を顰めるアスランを彼女はぎっと睨みつける。
 爪で傷つけた頬から一筋血が滲んでいるけれど キラに謝る気などない。
 荒い呼吸で肩を上下させ、目から溢れた雫は頬を濡らしていて。彼女が彼に向けたのは明らか
 に拒絶を含んだ怒りだった。
「何、するんだよ…っ 僕はもう――― っ!?」
 言い終える前に急に身体が傾いて 咄嗟のことに受け身を取り損ねたキラは肩から床に叩きつ
 けられる。
 それがアスランに突き飛ばされたからだということに気づいたのは倒れ込んでしまった後。

「っつー…」
 下敷きになった左肩が痛みを訴え 耐え切れなくてその場にうずくまっても、彼からは大丈夫
 かの一言もなく 逆に両手首を片手で纏め上げて俯せに冷たい床へ縫い止められた。
 反対の腕は腰を抱いて引き上げ さらにその手は上着のベルトへとかかる。
 …背にぴたりと密着してくる身体、耳元に感じるのは彼の熱い吐息。
 これから何をされるかなんて、分からないほど鈍くもない。
「っ止めて! アスラン!!」
 けれど 悲鳴にも似た叫びは彼の心に届かなかった。
 腰の辺りが外気に触れたと思った瞬間 一気に下着ごとズボンを引き下ろされる。
 ブーツも履いたまま そこだけ晒された格好に、キラの顔は赤を通り越して青くなった。
「アスラン…ッ! 止め…いやッッ!」
 本気で拒絶の意を示しても、制止の声も涙でも 彼を止められない。
 いつもならかけてくるような言葉もなく、無言で彼は肌に触れ、内股のきわどい所をゆっくり
 と撫で上げてくる。
「! ヒ…ッ……や…っ」
 口をついて出るのは拒絶の言葉。
 本当に怖くて、彼が全く知らない人のように思えて。
 彼にこうして触れられることに こんなに恐怖を感じてしまうのは初めてだった。

 だって、いつだってアスランはキラに優しかったから。
 本気で泣いても止めてくれないなんて、そんなことなかったのに。
 震えていることだって、彼は気づいているはずなのに。


 長い指先が秘部へとたどり着くが、恐怖しか得ていないキラのそこは 当然何も反応していな
 い。
 小さく舌打ちしたアスランはその前の花芯の先を軽く摘まんだ。
「っ!! ぁ あ…っ…」
 それだけでも強すぎた刺激に震える下肢が力を失い 崩れ落ちそうになる。
 けれどそれは許されず、逃げられない態勢のままそこを攻められて。
 手首の拘束を解いたもう片方の手が彼女のシャツの中へ入り込んでくると、指の腹がゆるりと
 胸の尖った先をなぞった。


「…っ や、…ん…っ」
 次第に拒絶ばかりだった声の中に甘い声が交じり出す。
 彼の手で女にされた身体は隅々まで知り尽くされていて、的確に動く指先に抗う術をキラは持
 たない。
「は… ん……」
 そして次第に濡れてくるとアスランは花芯から離れて指を滑らせ、つぷりと一本目を突き立て
 た。

「ゃあ…っ……やめ……っあ…」
 耳を犯す生々しい音、そして耳に触れる吐息は熱く。
 中で激しさを増していく彼の指の、その爪の先が"そこ"に当たれば 一段高い声を上げてしま
 う。
 けれど、男を知る身体は敏感に反応しているのに対して、心は快楽とは逆の方向へと向かって
 いった。

 こんなのは嫌だ。
 心は拒絶しているのに感じてしまう身体に嫌悪する。
 心と身体が伴わないなんて苦痛でしかなくて。

 ―――だから、その時聞こえたアスランの言葉は意外だった。

「…こんなに震えているくせに、あいつには抱かれたのか?」
「え…? ……っあ…」
 ぼそりと呟かれた言葉に含まれていたのは憤りか。
 今も止まない行為の割にその声はやけに冷めて聞こえた。

 確かに放られた手はまだ震えていて。
 身体はとっくに全てそっちに反応しているものだと思っていたから、それは本当に無意識のこ
 とで。
 そんな自分に自分で驚いてしまう。
 それはシンとのことが余程のトラウマになっているから? それとも相手がアスランだから?
 行為が中断されることはなかったけれど、ふと 意識が一瞬だけ現実へと戻ってきた。

「あいつは平気だった?」
「そ… っんぁ……っ」
 問いの答えは声にならない。
 意図的になのか、同じ場所ばかり攻められて 漏れる声は意味を為さないものばかり。
 自分から聞いてきたくせに答えを聞く気はないらしい。

 …でも、平気だったなんて 嘘でも言えはしなかった。
 震えて強ばって、その度にイザークに止めるか?と聞かれて首を降り続け、泣いては宥められ
 て。
 悪いのはイザークじゃないのに謝られたりもして。


「…忘れさせてやる。」
 低い声音に背筋が冷える。
 イザークのことを考えていたのがバレたのだろうか、声には明らかな怒りが含まれていて。
 びくりと反応してしまったこともそれに拍車をかけたようだった。
「シンもイザークも……俺以外思い出せないように。」
 アスランのベルトが滑り落ちる。
 腰に回された腕に力がこもり、次に来るであろうものにキラは本気で焦って抵抗した。
「!? イ、ヤ…! お願、い…っ アス っ……!」
「キラ…」
 耳元で紡がれる甘い声に一瞬力が抜ける。
 アスランはその隙を逃さず蕾に自身をあてがい 中に押し込んだ。
「っ! …んぁ……っ」
 圧迫感に息が詰まる。いつまで経っても最初のこれには慣れなくて。
 冷たい床には縋るものもなく、爪が皮膚に食い込むほど握り締めることで耐えるしかなくて。

「…っ!!?」
 完全に慣れる前に突然ふわりと身体が浮く。
 圧迫感から解放され 大きく息を吸い込んだ次の瞬間、支えを抜かれた身体が落ち、さらに奥
 まで突き上げられて。
「――――ッッ!!」
 声にならない悲鳴を上げた。

 いつもなら気遣わしげに尋ねてくれるのに アスランは何も言ってくれない。
 そしてキラが息を整える間もなく彼は中で激しく動き出した。


「…は……っ …ぁ……」
 うまく呼吸ができない。いつもより深く食い込ませたそこはきゅうきゅうと彼を締め付ける。
 ただでさえ敏感になった身体は彼が触れる場所全てに反応を示してしまう。
 背中に痕を残される度にその背がしなり、意味のない声が漏れた。
「あ…っ……ゃ、…っ」
 息は苦しいのに声を出すことを強制されて、引きつった喉が限界を訴える。
 自分では支えきれず身体が前へ倒れそうになるけれど、それは腰に回っている彼の腕が許さな
 かった。

 涙で濡れた視界はほとんど何も映っていなくて。
 自分の声と 耳元にかかるアスランの息づかいと。耳だけが感覚を鋭くさせて。

 これ以上は自分を保てないと、そう思った時、腰を強く引かれた。
 最奥を付く感覚に身体がどくりと脈打つ。

「や……ぁあああっ―――――!!!」

 "中"に流れ込むのを感じた瞬間に自分も果て、そのまま意識は真っ白に溶けた。








「……ん…」
 気を失っていたのは一瞬だったようで、彼が中で動いた刺激で浮いていた意識が現実に引き戻
 される。
 身体は自由に動かせず キラはぐったりとアスランの肩に凭れかかった。
 声も出ない、瞼が重くて目も開けたくない。
 でもこれで解放されると、ホッとした時―――アスランが耳元で笑った。
「これで終わりだと思ったか?」
「…!?」
 逃れようと思うのに 思うように動けない。
「まだ、終わらせるつもりはない。」
 手のひらが下腹部の形を確かめるようになぞる。
 まだ中にいる彼を感じてしまってびくりと反応を示すキラに彼は再び冷たく嗤った。

「ひ あぁ…っ!?」
 腰を掴まれたかと思うと繋がれたまま体を反転されて背中が冷たい床に付く。
 肩にかかるだけの上着も捲り上げられたシャツも意味をなさず、火照った身体にその床は余計
 に冷たく感じた。
 逃げようと引く細い足首を強引に引かれ 奥まで突かれて意味もない高い声が上がる。
 次々と与えられる刺激に息をつく間も与えられなくて。
 再び激しさを増す動きにキラはただただ翻弄されるしかなかった。

「! や…ねが…っ アス…」
 止めて、お願い、途切れがちになる声で必死に紡ぐ。
 喉は限界を訴えていて 本当は声を出すのもつらいけれど。
「…ア、ス ラ……っ」
 くり返して幾度か目、彼は声が届いたかのように動きを止めてキラを見下ろした。
「―――ああ 床はいくらなんでも嫌か。」
 わざとなのか、こちらの思いが伝わらなかったのか。
 一言呟いて彼は脇のベッドに視線を送る。が、その距離は少しだけ遠く。
「違… っあ……っ!」
 無造作に引き抜かれて 喪失感に声を上げると彼は薄く笑って額にキスを1つ落とした。
 そしてキラを軽々と抱え上げて ベッドへ放り投げる。

 揺れるスプリングに沈んでいく身体。
 止まるのを待たずに再びベッドがぎしりと鳴って アスランが覆いかぶさってきた。


 見下ろす瞳は深い深いエメラルド。
 よく知る彼の知らない顔。

 "男"の顔―――


 僕は今まで本当の彼を知らなかったんだ、きっと…





「ひ ぁあ…っん……や ………ぁんっ!」

 上も下も刺激が強くて思考が上手く働かない。
 漏れるのは意味もない声だけ。

 回数なんてもう分からない。永遠に続くのかと思った。
 意識を飛ばして楽になりたいのに、彼はそれすらも許してくれない。


 ―――このまま死んでしまうんじゃないか と、
 そんな馬鹿な考えが一瞬浮かんだ。



「キラ」

 耳元で注がれる甘い言葉


 彼に名前を呼ばれるのが好きだった
 怒られても 呆れたように言われても、甘く優しく響く彼の声が好きだった

 生理的なものとは違う涙が零れる



「キラ―――」



 彼の腕には戻れない


 君の未来に僕はいないから




→scene.05:side.Bへ←



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実はくっつくシーンより別れるシーンの方が好きです(死)
アスランってばキラにセリフ止められまくり…
え×シーンは途中で投げそうになったくらい難しかったです… イメージに文が追いつかなくて…
さらに長すぎてどうしようかと思いました。これでも削ったんです。
てか 私が書くとどうも淡々としていて艶とかそういうものに欠けるので面白くないデス。むぅ…
表現が細かすぎるのかしら?



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