【もう少し知って貰いたい二次創作のこと】

1.ネットでの行動は、すべて『自己責任』です。
何を見るのも、読むのも、書くのも描くのも、本人の自由であり、責任です。

・『自由』
書き手・絵師には、”表現してもいい”自由があります。
読み手には”自由に選択して読む”自由があります。
(例)書き手・絵師⇒R18作品を書く自由。
      読み手⇒えっちなものやグロいものは見ないようにする自由。原作キャラを殺す表現・酷い目に合わせる表現があるものや、
              自分が不快になりそうな作品を見ない自由。
  (※『責任』でも触れますが、「性・暴力表現があります」などの注意書きがあることが前提です。)

・『責任』
書き手・絵師には、”表現すること”の責任があります。
”自分が表現したこと”に責任を持ち、”読み手に対して選択する自由を保障する”努力も必要です。
後者についてはあくまで任意なものです。その代わり、読み手の選択の自由を保障しないで受ける非難やバッシングを糾弾できま
せん。
(例)表現内容に関して、原作者様・出版社様に指摘された場合の責任は書き手・絵師に発生するので、過激な表現(R18/原作
      キャラを殺したり廃人にしたりする表現)をすることに責任を持たなければなりません。
      簡単に言うと、「何があっても私は、謝る・撤退する・金を要求されたら死ぬ気で払う・変に拒否して裁判とかにもってい
      きません!」という覚悟のことです。
      また、「これは注意書きが必要だな」と思う作品に注意書きをつけずに、うっかり読み手さんが読んでしまうことを防ぐこ
      とも大切です。たとえば、グロテスクな表現の      作品なのに、CP表記だけを書いて、いざ開いたら「うぎゃー!」
      だったら……。
      他にも、サーチなどには「黎夕サイトです」と宣伝してあり、最新の作品に何の説明もないので「黎夕サイトだし、黎夕だ
      よね」と思って開いたら「ちょっ、方夕じゃん!」&「なんでBL(GL)!?」……なんてことも防ぐ為にも、CP表記・
      作風(甘い・悲恋・死ネタ等)・性表現などがある場合の注意書きは必須です。



2.読み手さんにもルールがあります。
過剰なリクエストや、作品に対して「この組み合わせは書かないで」「こういう表現は気に入らない」などの要望は、間違っても
誰にも喜ばれません。
管理人さんによっては、逆にかきたくなくなったり(そんなに言うなら書いてやるもんか!という熱意)、かけなくなったりしま
す(まったくそんなつもりはなかったのに、誰かを不快にしてしまった…という後悔)。
とくに狼陛下ジャンルの管理人さんは、どちらかと言うと同人初心者の方が多いです。自由な創作意欲を潰す惨事にもなりかねま
せんので、どうか御注意下さいませ。



3.『狼陛下の二次創作』で少し考えて頂きたいこと。
※もちろん、すべての二次創作に通じる話でもあります。

・管理人さんへの感想・コメント・メッセージについて
「望んでいた黎翔×夕鈴の内容でないので残念です」
「私には興味がない内容でした」
「是非、他のカップリングで書いてください」
など、”言ってはいけないこと”を実際に管理人さんに伝えた方が実際にいらっしゃいます。
これは伝えた方の我侭としてしか受け取られません。
単に、管理人さんを傷つけて、創作意欲を奪う行為です。

二次創作は、原作を好きな人が、好きが嵩じて趣味として行っている活動です。
好きなものを否定された上で、自分の好みを押し付けるような感想は、
ただ単に、管理人さんを傷つけるだけの行動になってしまいます。

「こんな甘い話を待っていました。すごく楽しかったです。次はシリアスな話を書いて下さい」
「シリアスなssには興味がなかったんですけれど、甘い話はすごく楽しかったので、次はそっちを更新してください」
「方夕や他のCP以外にも、素敵な絵なんですからメジャーなものを描いたら如何ですか?」
  ←→「黎夕以外にも、色んなCPを描いたらいいと思います」

表現は多少やわらかいですが、やっていることは同じです。
”自分が好きではないものを増やしてほしくない”視点に立てば、どんな作風(甘い・悲恋・シリアス・死ネタ・R18)でもCP
でも一緒です。


・CPについて
『狼陛下の花嫁』では、黎翔(陛下)×夕鈴が原作カップリングです。
二次創作でも、黎夕が王道カップリングです。
黎夕が好きな人が圧倒的多数ですし、それを扱っているサイト様が最多数です。

その中には、「王道(黎夕)以外のカップリングはいらない」と考えて、実際に「いらない」と、他のカップリングを扱っている
方へ、実際に文句を言ったり攻撃する方もいらっしゃいます。
逆に、「黎夕以外のカップリングを否定するように受け取った作品の内容」や「そう見えてしまった言動」に対して、「この人は
黎夕以外のカップリングを非難している!」と勝手に決め付けて、攻撃する方も報告されました。

どちらも、人の「好き」という気持ちを、否定・妨害する行為であるとお分かり頂けると思います。

行動なさった気持ちはわかります。
誰だって自分の好きなものだけが増えて欲しいのは当然の心理です。
また、好きなものが否定される気分になる作品に出会った時(原作キャラを殺すような死ネタの内容も含め)、不快な気分になっ
て、文句を言いたくなるのも心理かもしれません。

そう思ってしまったら、一度、深呼吸して考えて見て下さい。


第一に、
いつの間にか本当に黎夕を扱うサイトしか残らなくなって、それ以外のカップリングを扱う人々が、狼陛下の二次元を去ってしまっ
たら。新規参入もまったくなくなってしまったら。
狼陛下の二次サイトの管理人さんはかなり善い人が多いです。そしてその殆どが黎夕サイトの管理人様です。
同じ黎夕を愛する仲間が、他人を悲しませたり、苦しめたことを知った時、黎夕を書く人がいい人であればあるほど、いたたまれ
なく感じて、書くのが嫌になる人も出るでしょう。閉鎖してしまう方もいらっしゃるかもしれません。
他のカップリングや苦手な嗜好(たとえば、R18とかグロテスクな内容)を減らす為、黎夕を増やすつもりの行動は、結果的に
大好きな黎夕の書き手様達を減らすことになるかもしれません。
無論、この先、どんなカップリングが主流になっても生じる問題は一緒です。


第二に、
読み手の方には”読みたくないものを選ぶ自由”があります。
注意書きを読んだ上で、また、危ないなと文や漫画の途中で感じた時点でUターンする権利があります。
無論、何の注意書きもなく、いきなり性表現だとか、いきなりグロテスクな表現だとか、誰かを不快にさせそうだなと思われる作
品にも関わらず垂れ流しにしている場合は、読み手にも文句を言う権利があります。
しかし、”危ないですよ”と内容を注意されて読んだ・進んだ場合は自己責任の域です。
その場合は、「ああ、読んでしまったな」ぐらいの気分で、そっと心の奥底にしまってください。
逆に、あなたが「ああ、読んでしまった…」という内容がドンピシャに最萌え!!の方もいらっしゃるかもしれません。

誰かの萌えを守ることは、自分の萌えを守ることにも繋がる。

そんな風に考えてみてください。


どちらにしろ、書き手・描き手が減り始めればジャンルは衰退します。
「人が傷ついてもいいから私は欲しいものや読みたいものがあると伝えたい」方も、「いつか何も自分が好きなものが読めなくな
る」かもしれない未来を考えて下さい。

あなたの純粋な欲求が、あなたではない誰かが愛することになるかもしれない文章や絵を、漫画を、生まれる前に殺すかもしれま
せん。
「自分が大好きなことは誰かが大嫌いなことかもしれないし」
「誰かが大好きなことは自分が大嫌いなことかもしれません。」



4.この活動の意味
ここまで読んで下さった方。本当にありがとうございます。

『ネットマナー』という言葉に興味を持って、このサイトに辿りついて下さった時点で、あなたは誰かを傷つけることはないで
しょう。

反対に、純粋な悪意で誰かを傷つけたり、無断転載をしたり、故意に盗作をしたりする人はこの文章を見てはいません。
仮に見たところで、何の意味もありません。
いくらそれが悪いことだと言っても、悪意ある人を是正することは、とても難しいことだからです。(「だって私は読みたくない
ものを読んでやったのに、どうして文句言っちゃいけないの!」というレベルの方には喚起しても伝わらないのです…)
とくに『言葉/文字』が中心のネットの世界では、悪意が顕著に現れます。
言葉ひとつで人の創作意欲を殺ぎ、サイトを閉鎖させることもできます。

ここまでの注意文でできることは、『善意から出た言葉が人を傷つけると知って貰うこと』・『傷ついている人がいると知って貰
うこと』ぐらいです。

白陽国SNS地区や、この特設サイトに、このような文を掲載したのは、あくまで「誰かが傷つく事態が実際におこっている」こ
とを皆様に周知して頂くことが第一です。
もしも二次サイトで気になる書き込みなどを見つけたら注目してください。
心ない一言で傷ついたかもしれないサイトの管理人様は、あなたの「大丈夫ですよ、そういう意見は気にしないで」という言葉を
待っているかもしれません。
「大嫌いだ」と言う人が何人居ても、「大好きだ」と伝えてくれる人がその何倍もいれば、悪質な行為を無視できる心の余裕がで
きますから。

そして、実際に心ない言葉を投げかけられた方々へ、それにあなたが傷つく必要はないということ。文句を言う人間が間違ってい
るのだと、知って欲しかったこともあります。

あなたは何も悪くありません。
無理な要求に答える責任もありません。
無視したっていいし、傷ついたと正直に言って大丈夫です。
というか、二次創作になんで注文つけてるの?っていうぐらい、よくわからない価値観の人が多いのが現状なのです。
だから、困ったちゃんがいても、何にも悩む必要はありません。

…どうか少しでも、あなたの気がやすまりますように。


第二に、「もっと好きなものが増えてほしい、嫌なものは見たくないから減って欲しい」という当たり前の欲求は、発散の仕方を
間違えば、好きなジャンルそのものを衰弱させるかもしれない、諸刃の剣であることを知って欲しかったからです。

思っても大丈夫です。考えても大丈夫です。思考には自由があります。
ただ、行動に移したら、悪になりうる場合はあります。

あなたが、無意識に、あなたにとっての単純な善意で、誰かを傷つけることのないようにと願います。




ルールを守って、話し合って、素敵な二次創作ライフを、皆様と築くことが出来ますようにと、切に願います。



2012年7月27日 キリノ 


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  (また、二次創作や二次サイトの運営に関しての相談、困っていることがあった場合や、
    「自分のサイトではこんなことを言われたんだけど、ちょっと相談したい」
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    などを吐き出したい場合も、是非上記メールフォームをご利用下さいませ(Yahoo知恵袋とかだといい反応もらえるかわかりませんものね)
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