勝手に続編
※後半は勝手に設定集。
「キラとラクスが!?」
突然入った連絡に、アスランは驚いて聞き返した。
「ああ。油断したな。」
通信画面の向こうのイザークの表情も苦い。
地球とプラントの停戦協議から半年。
アスランはカガリと共にオーブ再興を手懸け、キラとラクスはプラントで新体制の下 平和維持に
尽力していた。
それが数日前、地球に訪問していたはずの2人が消息を絶ったと言うのだ。
その1週間前に会ったばかりの、親友と元婚約者が。
「原因は?」
「おそらくは… ブルーコスモスだろうな。」
確信を持った声。
分かりきっていたことだが、アスランは怒りに唇を噛み締める。
「またあいつ等か…っ」
停戦に持ち込もうとも 人々の意識が急に変わるわけではない。
ほとんどの者は戦争を教訓に歩み寄ろうとしているが、中にはそれを良しとしない者もいる。
そして、盟主を失ったはずのブルーコスモスという組織は、こうして度々問題を起こしていた。
しかし今回はその問題の規模が違う。
ラクスはプラント最高評議会のトップ、キラはその補佐としてその名を知らぬ者はいない。
その2人の消息不明に関与しているのだ。
「2人の消息についてはこちらで調査中だ。だがプラントならともかく消息を絶ったのは地球だ。
こちらにも限界がある。」
「…だから俺に頼む、ということか。」
静かな声に、イザークは頷いた。
「事態は急を要する。こちらも穏便に済ませたいんだ。」
「―――分かった。ノイマン達にも頼んで進める。」
再び交える刃。
憤る心。
よみがえる辛く悲しい記憶。
「何故お前が!?」
「ゴメン! 今は言えない!! でもっ これしか方法が無いんだ!」
「キラ… 私のせいで…」
「ラクスのせいじゃないよ。君は僕が守るから。」
それが僕の仕事で、そして僕がしたいこと。
いつかとは違う。
「大丈夫。アスランはきっと気づいてくれる。」
そう、そして僕とアスランもあの頃とは違うから。
「最高のコーディネイター… SEEDを持つ者。素晴らしい。」
「そんなこと僕には関係無い! どうして放っておいてくれないんだ!」
欲望の果てに。
人はまだ何かを求めるのか…
停戦から半年。
再び起ころうとする戦火を彼らは止められるのか―――!?
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≪設定≫
キラ→ラクスを補佐してプラントに。評議会メンバーではなくあくまで補佐。
アスラン→カガリのオーブ再興を助けるために地球に。キラと立場は似ている。
ラクス→父の跡を継いでプラント最高評議会議長に。象徴に近いが仕事もこなす。
カガリ→父の言葉を継いでオーブを再興させようと奔走中。立場的に地球でトップなのは彼女。
イザーク→引退した母を継いでプラント最高評議会議員に。国防も兼ねている。
ディアッカ→ミリィと共に地球に。アスラン達の手助けをしている。
マリュー→治安維持。GWでいうプリベンターみたいな。ノイマン達も同じ。
アンディ→プラント側プリベンター的役割。
サイ→父親に付いて勉強中。地球側の要人になる予定(予定かよ)
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イザークが別人とかいうツッコミは無しでお願いします。
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