天然歌姫
※キララク&アスカガでWデート♪です。
「……」
じーっと見られている視線を感じて、アスランとカガリは少々引き気味になってしまった。
「ラ、ラクス?」
「私達 何か変か?」
睨むというわけでもなく、ただ穴が開くほどにじっと見られているのだ。
嫌、というよりは怖い、といった感じだろうか。
「……」
けれど返答もなく 彼女も変わらずだったので、諦めてアスランはやって来た紅茶に手をつけた。
彼女の行動の奇妙さは今に始まったことではない。
鋭い洞察力と広い視野を持つ彼女も本物だが、天然で突飛な発想をする彼女も本物だ。
「カガリさんは金の髪、アスランは青…」
ボソリと呟かれたどこかで聞いたセリフに、アスランは嫌な予感を覚える。
唐突にラクスがにこっと笑った。
「お二人の子供は緑の髪ですわねvv」
ガコッ
ブッ
カガリがテーブルに付っ伏すのと、アスランが紅茶を吹き出すタイミングはばっちり同じだった。
そのまま2人とも動けない。
「ラクス… 絵の具じゃないんだから……」
呆れともなんとも言えない様子で キラがポンと彼女の肩を叩く。
ツッコミを入れる場所が違う!
と言える者は、まだ双方とも回復できていない為にそのままで流された。
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