独白


 あの頃とは違うと分かってはいる。
 でも、少し寂しい。

 甘えてくれるのが俺の特権だと思っていたから。
 俺にだけ頼っていると、それが本当は嬉しかったから。

 分かっている。
 俺達のそんな時はもう過ぎたものだということ。
 今さら取り戻せない。

 ただ。
 涙も弱音も隠してしまわれると…


「…俺は、頼りないか?」
 力になりたいと、支えたいと思うのに。
 俺の方が弱音を吐いてしまう、支えられている。
 けれどキラは何も言わない。
「俺の前ではもう泣けないのか?」

 ラクスの前で泣いたのを知っている。
 けれど俺の前では笑顔しか見せてくれなくて。
 俺ではダメなのか、と。

「俺は、、、」


 せめて、この気持ちをお前に伝えられたら―――…







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小ネタフォルダから発見。
無印後なのかDESTINY後なのかも不明。



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